GOTO M.

趣味のコーディングとか、勉強とか、読書とか

「ヴォルフズムント」「キガタガキタ」

ちょっとした資格試験を受けた帰りに、
開放感もあって2冊を衝動買い。

狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)

狼の口 ヴォルフスムント 1巻 (BEAM COMIX)

舞台背景としては以下のような感じ。

14世紀初頭、アルプス地方。イタリアへと通じるザンクト=ゴットハルト峠には、非情な番人が守る関所があった。難攻不落をもって知られるその場所を、人々はこう呼んだ。ヴォルフスムント

舞台設定や絵の雰囲気、過酷さに比しての救いの薄さなど、ヴィンランド・サガに近いものを感じますが、あちらに比べると奥深さに欠ける印象。
一巻を終えた時点では、特定の主人公不在(峠を抜けようとする人々の群像物)というのもその一因でしょう。
さらになにより、敵役のヴォルフラム(赤法師レゾ市丸ギンを足したような狐目キャラ)が冷血/超人すぎて感情移入し辛いというのが大きいかもしれません。


今後の展開やストーリーの深まりが気になるといえば気になりますが……この調子で続くと単純に憂鬱になりそうなので、2巻の購入は様子見でいきたいと思います。

こっちを後に読みましたが、読後の気分が良い漫画でした。後に回して正解


恐怖新聞のスピンアウト作品であり、あちらの主人公、鬼形礼の血族にあたる「鬼形冥」が本策の主人公となっています。
鉄鍋のジャンの作者が描く「鬼形」は、攻撃的で、悪ぶっていながら正義臭くて、隅から隅までとても痛快なのです。


脇役も魅力的です。
男勝りだけど動物大好きで悪霊まで自宅で飼ってしまう「真淵沢妖湖」や、
冥に救われて以来彼に惚れ込み半ばストーカーと化してしまった「首(オビト)加世」など、病的だけれど愛嬌のある少女がちょこちょこ出てきます。
加えて悪役も、なんだかエロい味付けをされた「恐怖新聞」を中心に、それぞれ良い味を出しています。


これは買って読み続けたいなーと思わせる一冊でした!