「ヴォルフズムント」「キガタガキタ」
ちょっとした資格試験を受けた帰りに、
開放感もあって2冊を衝動買い。
- 作者: 久慈光久
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/02/15
- メディア: コミック
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舞台背景としては以下のような感じ。
14世紀初頭、アルプス地方。イタリアへと通じるザンクト=ゴットハルト峠には、非情な番人が守る関所があった。難攻不落をもって知られるその場所を、人々はこう呼んだ。ヴォルフスムント
舞台設定や絵の雰囲気、過酷さに比しての救いの薄さなど、ヴィンランド・サガに近いものを感じますが、あちらに比べると奥深さに欠ける印象。
一巻を終えた時点では、特定の主人公不在(峠を抜けようとする人々の群像物)というのもその一因でしょう。
さらになにより、敵役のヴォルフラム(赤法師レゾと市丸ギンを足したような狐目キャラ)が冷血/超人すぎて感情移入し辛いというのが大きいかもしれません。
今後の展開やストーリーの深まりが気になるといえば気になりますが……この調子で続くと単純に憂鬱になりそうなので、2巻の購入は様子見でいきたいと思います。
キガタガキタ!~「恐怖新聞」より~ 1 (少年チャンピオン・コミックス)
- 作者: つのだじろう,西条真二
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2010/12/08
- メディア: コミック
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こっちを後に読みましたが、読後の気分が良い漫画でした。後に回して正解
恐怖新聞のスピンアウト作品であり、あちらの主人公、鬼形礼の血族にあたる「鬼形冥」が本策の主人公となっています。
鉄鍋のジャンの作者が描く「鬼形」は、攻撃的で、悪ぶっていながら正義臭くて、隅から隅までとても痛快なのです。
脇役も魅力的です。
男勝りだけど動物大好きで悪霊まで自宅で飼ってしまう「真淵沢妖湖」や、
冥に救われて以来彼に惚れ込み半ばストーカーと化してしまった「首(オビト)加世」など、病的だけれど愛嬌のある少女がちょこちょこ出てきます。
加えて悪役も、なんだかエロい味付けをされた「恐怖新聞」を中心に、それぞれ良い味を出しています。
これは買って読み続けたいなーと思わせる一冊でした!